明治の時代、
八幡村辰巳地区の長介の男子が
まっつけの娘と結婚して
中原に辰巳屋の屋号で所帯をもった。
二代目は大工であったが、
戦後三代目は自動車整備業を起こし、
四代目が跡を継いだ。
戦後の高度成長から平成の後期まで
50年余りの営みであったが、
道路整備の公共事業を機に、
過疎化の問題なども鑑み
移転営業ではなく廃業を選んだ。
その四代目が、50年間
この地で仕事をさせてもらい、
生活させてもらった
地元に恩返しがしたいと、
今では空き家になってしまった
「かねしち商店」の建物を譲り受けて
簡易宿泊施設にリフォームしたのが
「HOSTELたつみや」である。
佐渡を旅する人には
佐渡に親戚ができたつもりで、
地元の人には
いつでも気軽に立ち寄れる
集いの場所にしたい
という地域貢献の思いで開業した。
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